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<<   作成日時 : 2017/07/29 10:07   >>

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昨日、バナナ温室でブラジルの品種プラタ(Musa x paradisiaca 'Plata')の房が奇麗に色付いてきたので、これ幸いと撮影した。その後、一服の時、バナナ担当者と話したのが、日本に輸入されるバナナを栽培面積にするとどれ位だろう?という事。ワニ園には大体100株のバナナが植わっていて、年に1回の収穫だから、仮に1房30kgとすれば、年間3トンの収穫になる。でも実際は栄養状態の悪い株もあるし、この1/3の1000kg位が妥当な数字だろう。
それでは日本に輸入されるバナナが100万トンとされているから、どの程度の面積が必要か計算してみよう。果樹の本を見ると、バナナは1haに750本植え、年間750〜1000房収穫すると言う。台湾バナナもキャベンディッシュも平均的な房の重さは30kgなので、ha当たり最大30トンの収穫となる計算だ。あとは100万トンを30トンで割れば必要なha数が出る。何だか、テレビのクイズ番組みたいだが、私は当初東京山手線の域内と同じ位の面積を持つ伊豆大島位の面積ではないかと想像していた。91平方kmと言うことだ。だが実際に計算してみると、その面積は333平方kmということになり、東京都23区の総面積620平方kmの半分以上ということになる。この面積がバナナ畑になっている姿を想像していただきたい。凄まじい面積だ。昨年、岡山で耐寒性バナナを育成し、先々フィリピンからバナナを輸入しないでも済むようになるという夢のような話が紹介され、ニュースや特番で散々取り上げられたが、結局はビニールをかけて暖房し、収穫にこぎつけたという話だった。無加温なんて夢物語である。日本でバナナを作れば、結局宮崎の完熟マンゴーのように1房5000円、10000円に成りかねないのである。
次は中庭のクリナム、先だってこのクリナム全体にハマオモトヨトウの発生が確認されたので消毒したところ劇的に効果があり、今花が見頃になっている。バラ色花のエレンボサンケ(Crinum hybrid 'Ellen Bosanquet')はこれが一番花、無地と斑入り葉のクリナム・ムーレイ(C.moorei)も見頃だ。クリナムに関しては、気付かずにいるとこのハマオモトヨトウに茎の太い所まで食い込まれ、ぐずぐずにされてしまうのが最大の欠点で、年に数回発生するこの害虫をコントロールできないと、折角の美花品種も台無しなのだ。消毒にはスプラサイドが効果的だが、スプラサイドはソテツ属のミコリッチータイプの新葉にかかると薬害で枯らしてしまうので、散布時は要注意だ。所が先日消毒した際、クリナムの横で、地植えした中国雲南省産のサイカス・デーバオエンシス(Cycas debaoensis)が新芽を伸ばしていたのを忘れていて、ヒヤリとした。幸い薬害が出ず一安心したが、臭いを嗅いだだけで葉が萎れてしまうほど感受性の高い植物だけに、ウッカリはゆるされないのだ。最後の画像はそのソテツの新葉だ。
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