ムクナ・アルバーティシー(ノボギネンシス)の開花

先日蕾を紹介したムクナ・アルバーティシー(Mucuna albertisii)が見事に開花した。分園パパイヤ温室の隅で1つの棚をスイカズラ科のロニケラ・ヒルデブランディアナ(Lonicera hildebrandiana)と共有している。もともとはこのムクナのために作った棚なのだが、本種の花着きが悪く、しかも蕾が着いても寒さで傷んで咲かない年が続いたので、後にこのスイカズラを植え5~6月に花を楽しめるようにしたのだ。調べてみるとこのムクナは1998年2月に京都府立植物園から苗の分譲を受けたものだ。当時の園長の高林さんからだったか、友の会の尾崎さんを通じてだったかは覚えていないが、ベネッティー(M.bennettii)とアルバーティシーをセットでいただいたのだ。そして2005年だかに1度だけ小さな房を咲かせたことがあった。だから今日まで16年で1回だけ咲いたきり、あとはツルを伸ばしては剪定され、伸ばしては剪定されを繰り返して来た。一時は園長から、条件の良い本園に移植しろとまで指示されたが、既に太くなって地面に根を張っている株を移植するのは不可能なので、じっとここで維持してきた。その間に、尾崎さんにいただいたベネッティーが本園8号温室で大量に咲くようになり、分園のムクナの存在はますます影が薄くなっていた。そんな不遇の中で着けた見事な花房である。私共分園のスタッフとしては「してやったり」の心境である。例年は今頃蕾が出始めて、その房が幾らか大きく成った頃には、温室の出入り口から吹き込む冷風を浴びて枯れてしまうのが常だった。ところが今年は他の果樹などと同様、花の時期が1ヶ月も早まり、10月の暖かいうちに花房が大きく育ち、ここに来てうまく開いてくれたのだ。
咲いたと言っても棚の中央の真下で、お客さんが気付くような場所ではない。通路から見るとミラクルフルーツの木の裏側にあたり、出入り口側から見ないとわからない位置だ。それでも我々にとってこんな嬉しいことはない。今日計ったところ、花房の長さは65cm、太さは17cm位だ。ベネッティーが短い房全体がほぼ同時に咲くのに対し、こちらは上から順番に色付いて咲いて来る感じで、とても端正な房の形をしている。1輪の大きさはベネッティーの方がはるかに大きいが、房の長さと花数はこちらの方が多い。色もこちらの方が赤が濃くて鮮明な気がする。遠景から接写まで画像を並べるので、皆さんその美しさを堪能していただきたい。なお花房は全部で5本あるが、小さい房はもう痛みかけており、うまく咲いてくれるのは3~4本までだと思われる。ちなみにこの豪華な花のムクナ2種はともにニューギニアの熱帯域の産でマメ科の植物だ。最後は比較のために春に撮った本園8号温室のベネッティーの写真を載せておく。今、この記事をアップしてから学名を確認したところ、アルバーティシーはプラティフィラのシノニムとされており、どうもこの植物を反映する学名ではないようだ。多分ノボギネンシス(Mucuna novo-guineensis)が正解のはずで、ここで訂正する。
画像
画像
画像
画像
画像
画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 8

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

藤原
2014年11月06日 22:50
ノボギネンシス(Mucuna novo-guineensis)、素晴らしいですね。
京都府立植物園での開花は、5月中下旬のようですので、来年は忘れずに見に行くようにしたいと思います。
バナナワニ園が遠いのが恨めしいです。
2014年11月07日 22:04
藤原さん、ここの環境は開花ぎりぎりで、今日にはもう蕾がぱらぱら散っていました。もう少し長持ちしてくれたらいいにに、残念です。
2014年11月07日 22:04
藤原さん、ここの環境は開花ぎりぎりで、今日にはもう蕾がぱらぱら散っていました。もう少し長持ちしてくれたらいいにに、残念です。
藤原
2014年11月07日 23:04
ひょっとして、ノボギネンシスはべネッティーよりも
花持ちは短いということですか?
京都府立植物園の開花情報でも、ノボギネンシスの
開花期間は短いようでしたので、気になっていました。
2014年11月08日 17:58
こちらでの散り方は、穂の先のまだ未開花の蕾がぽろぽろ落ちているので、これは温度不足による被害です。寿命云々ではありません。情け無い話です。

この記事へのトラックバック