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zoom RSS パミアンテが開花

<<   作成日時 : 2015/03/05 18:46   >>

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パミアンテ・ペルビアナ(Pamianthe peruviana)はパラモンガイア(Paramongaia weberbauerii)と並び南米を代表するヒガンバナ科の貴品球根だ。ただしパラモンガイアは乾燥地に適応した性質なのに対し、パミアンテは木に着生して育つ湿潤地性の植物だ。だから日本ではパミアンテの方が育て易いはずだが、寒さには弱いため、この球ベゴの温室では寒害が出やすくて苦労している。昨年は開花直後にその株が枯れてしまい、今年は残った2株のうちの1つが咲いて来た。もともとこの球根は実生小苗をオランダの球根愛好家と、パラモンガイアの種と交換して入手したものだ。2009年の8月だからもう6年近い。ただ問題は非常にウイルスに罹患しやすいみたいで、これらの実生苗も数年で全て罹患し、葉にモザイク模様が透けて見えたりする。多分これが、比較的育て易い種なのに普及してこない原因なのだろう。今年の花は、1輪目は何だかダニにやられたようないじけた花になっていてガッカリさせられた。葯もいじけていて見られたものではない。2輪目はまあ普通だが、1輪だけでは絵にならない。今回はパラモンガイアの花粉を冷凍保存しておいたので、交配してみたがどうなるだろう。もっとも昨年は自家受精が可能だというので自殖狙いだったのだが、すぐ子房が萎びて駄目になり、おまけに株自体も枯れてしまった。もし交配種が出来たら、育て易い球根になるかも知れない。余談だが、今咲いている2月咲きのアマリリスに、先般パラモンガイアの花粉をかけたら、驚いたことに1果だけ順調に大きくなってきている。まさかとは思ったが、今日念のため、残りの花にパラモンガイアの冷凍花粉を交配してみた。これで子房が膨らんで来るようなら本物だろう。次はその横で咲き始めたメキシコ産、イワタバコ科の球根植物スミシアンサ・ラウーイ(Smithiantha laui)だ。私が命名に関与した植物だけに思い入れがあり、毎年育てているが、手抜き栽培のせいか導入当初のように立派にはならない。ただ余り大きくなられても持て余すのでこの程度が手頃かも知れない。次の黄花は展示室前の小花壇で咲く南ア原産の球根カタバミ、オキザリス・ペスカプラエ(Oxalis pes-caprae)。もう春爛漫のイメージだ。そして最後はようやく色付いたラケナリア・アロイデス・クアドリカラー(Lachenalia aloides var.quadricolor)の鉢植えだ。我が家ではもう盛りが過ぎてしまったが、ワニ園ではこれからだ。
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
貴重な植物の育成ご苦労様です。
大変なご苦労もあることでしょうが、私たちが感動を味わうためにも頑張ってください。
あるば
2015/03/06 10:08
そちらには現在、椿はもうないのですか?
あるば
2015/03/06 10:08
 こんにちは。コメントごぶさたいたしました。

 昨年拝見した葉のない状態で咲いていた株は力尽きてしまったのですか…? 残念です。こちらも昨年の秋になって根をすっかりやられてしまったことに気づいて新しい用土ですぐ植え替えたところ幸いすぐに発根し、今も葉が青々としています。葉には今のところ目立つ濃淡がみられないので、ウィルスに罹患させないよう注意して管理します。ただ残念なことに今年も開花してくれませんでした。

 こちらでアドバイスいただいた通り、最初に想像していたほど暑さに弱いわけではないことがわかったので株の維持についての目処は立ちましたが、やはり開花にこぎつけないことには種子による増殖と世代交代も望めないので、来年こそは開花させられるように株に力をつける栽培法を考えてみます。
川合 慶一
2015/03/06 16:21
あるばさん、熱川にもツバキは500品種以上はあるはずですが、お客さんがご覧になれるのは僅かで、あとは圃場にあります。大島にも1500品種以上ありますが、お見せできる状態ではありません。
川合さん、パミアンテ、会員のKさんが結実させていますよ。多分、これをご覧になっていますから交渉次第かも。
学芸員
2015/03/06 19:16
 ありがとうございます♪ 私のところでも元気で生きていてくれるのですから、無論結果が出るまでご苦労の数々はあったと思いますが優秀な栽培技術を身に着けた方にかかれば開花結実にまで至るのも納得です。まずは手持ちの株を咲かせるのが目標で、それをクリアできて初めて種子も含めて他の個体を求める資格ができるのだと今はそう考えております。

 ところで自家受粉でも種子の採れやすいものなのでしょうか? もしそうでなければこちらで開花しそうになったときにご連絡差し上げて、そちらで栽培されている株もちょうど花を持っていたらうちの株を園まで持参して花粉を使っていただきましょう。

 そういえば会の継続手続きがまだでしたので、早くすませなければいけませんね♪
川合 慶一
2015/03/09 18:20
川合さん、パミアンテはセルフ可能なはずですが、熟すのに時間がかかるので、若い苗は無理しない方が良いかもしれません。当園の株はウイルスですから早く種で更新したいのですけどね。パラモンガイアの花粉をかけてしまいました。
学芸員
2015/03/09 19:22

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