満開の水生アマリリス

分園の奥、テラピアの池の裏に水生アマリリスの水槽がある。今年は大変順調で、台風や強風でもほとんど傷まず、満開状態だ。一般のお客さんはこれを気にすることなく通り過ぎるが、水生アマリリスの満開状態を見られるなんて、世界でもそうはないはずだ。以前、国際球根学会に頼まれてヘルベルティア誌に水生アマリリスの記事を書いたのはこの私自身なのだから、要するに他所では見られないということなのだ。画像の左側で白い花が群生しているのがウルグアイ原産のヒッペアストラム・ハリソニー(Hippeastrum harrisonii)だ。丈夫で生育旺盛で花上がりも良く、しかも美しいと来ているから最高だ。右側の赤い花は、アングスティフォリウム(H.angustifolium)としていただいた種の実生だが、咲いてみたら雑種になっていて、多分アングスティフォリウムxハリソニーだろう。この赤と8~9輪も咲く多花性は母親譲り、生育の早さ、丈夫さは父親譲りだ。だから、この赤2株は園芸品種としても素晴らしいと思うが、皆さんはどう評価するだろうか。ただ面白いのは、ハリソニーそっくりの花を咲かせる株が半分は出現することで、単に色の分離をメンデルの法則的には説明できない要因がありそうな気がする。私の仮説は、このハリソニータイプの花が、南米に広く分布する水生アマリリスの基本形で、これをもとにアングスティフォリウムやサンタ・カタリーナ(H.santa-catarina)、ブレビフローラム(H.breviflorum)に分化していったのではと考える。だからこの基本形が遺伝子に組み込まれていて、発現しやすいのではと考える。次は同じヒガンバナ科つながりで、ペル-原産のステノメソン・バリエガータム(Stenomesson variegatum)だ。ワニ園で初開花の珍球根。我が家の温室で長年頑張っても咲かせられず、ワニ園の温室に持って来て管理したら2年目に咲いてくれたのだ。まあ、どちらかと言うとパラモンガイアのように貴重品扱いすることによって機嫌良く育ってくれる気難しがり屋さんなのかも知れない。ただ株がごつい割に花はたったの2輪で、おいもう少しサービスしてよと言いたくなる球根でもある。現在はクリナンサス・バリエガータス(Clinanthus variegatus)というのが新しい学名らしい。
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