交配したソテツは順調

今朝の新聞で、サッカーの本田がメキシコのクラブ、パチューカに移籍するとあった。パチューカは有名な強豪チームで、ことあるごとに国際大会に出て来る常連チームだ。ただ私にとってパチューカは、1973年のメキシコ滞在中、最も足繁く種穫りに通った町なのだ。メキシコ市の北90km、高速バスの直通で1時間余りだったと思うが、もともと標高の高い(2500m)この町の裏山が丘陵になっていて、兎に角季節の花々が豊富なのだ。だから開花時に写真を撮っては、種が熟す頃行って採集するを繰り返したのだ。ダリア、ミラ、ベッセラ、カロコロタスなどの球根類、マリーゴールド、ツユクサ、ヒャクニチソウ、コスモスなどの1年草、勿論サボテンだって沢山あった。だから息抜きの日帰り旅行で山歩きを繰り返したのだ。とても楽しく、自由で気ままに植物を楽しんだ、22才の青春の想い出となっている。
今日のテーマはソテツ、時期的に新葉の展開や花の多い時期で、最初はレピドザミア・ホーペイ(Lepidozamia hopei)だ。1992年の実生だからちょうど25年ということだ。オーストラリア原産の本属には2種あって大型種なので、本来屋外に植えたい素材なのだが、寒さに強いペロフスキアナ(L.peroffskyana)と異なり、ホーペイは分園の屋外では傷んでしまうので、1株は温室内に地植えしてあるのだ。それが初めて雄花を出し、今まさに花粉を散布中だ。2株あって、もう1株は無霜地帯の本園の山中に植えてあるが、最近は管理にも行かないので草に被われているかも知れない。6~7年前、私が本園担当になったのを幸いに、山中を整理して大きく成り過ぎた鉢植え株各種を20株位植え込んだのだ。以来、ヤシの葉切りで本園に行くたびに、そのソテツの手入れをしてくるのだが、去年はヤシの手入れをしなかったので、ソテツもそのままになっているということだ。可哀想な話だ。次はタイ国チェンマイ原産のサイカス・シンプリシピンナ(Cycas simplicipinna)、先だって交配したと思ったら、もう青い実が顔を出している。交配成功ということで、今年も20粒位の種は採れるだろう。その横ではオーストラリア原産のマクロザミア・ミケリー(Macrozamia miquelii)の種も外から見える程大きくなってきた。これも完全に受精していて収穫は確実で嬉しいことだ。オニソテツの類では今丁度南アフリカ原産、エンセファラートス・ブバリヌス(Encephalartos bubalinus)の雄花が咲いている。白く見えるのはカイガラムシみたいだが、飛散した花粉なのだ。
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この記事へのコメント

BONNSAI
2017年07月15日 18:05
ソテツとは関係が無いのですがお聞きしたい事があります。ブリュッセルコーンパインをご存知でしょうか?夏越しの良い方法は無いでしょうか?
2017年07月16日 17:57
BONNSAIさん、コメント有難うございます。カリフォルニアの山の上に育つ長寿の木ですね。
私はこの木は播いたことがありませんが、セコイアは2種とも播いて育てたことがあります。センペルセコイアは簡単でしたが、セコイアデンドロンの方は気難しくて生育も遅く、持て余しました。
後年、英国スコットランドのエジンバラ植物園などで見事に育ったチリマツの大木やセコイアを見て、暖地で育てる愚かさを知りました。
私のモットーは自分の環境で育てられる植物を選定して育てるということです。無理をしても労多くして功少なし。植物にとっても可哀想です。それを無理して育てようというのは、栽培家の思い上がりというか傲慢だと思います。これは動物園の動物にも当てはまり、動物に無理強いするような飼育は控えるべきだと思います。

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