ミラクルフルーツとギムネマ

分園のパパイヤ温室と香料温室には,酸っぱい果物を甘くしてくれるミラクルフルーツ(Synsepalum dulcificum)と逆に砂糖の甘さを消してしまうギムネマ(Gymnema silvesta)が植えてある。ミラクルフルーツは熱帯アフリカ原産、カキに近いアカテツ科の潅木で赤いコーヒーのような実を付ける。この果実に含まれるミラクリンというタンパク質が舌に作用して酸を甘く感じさせてしまうのだ。ギムネマはインド原産のツル植物で、旧ガガイモ科、今日ではキョウチクトウ科ということになる。葉を囓るとやたら苦く、砂糖の甘さを消してしまうのだ。また腸からの糖分吸収を抑制するため、美味しい料理の後にギムネマ茶を飲むと太らないという、非常に有り難い効果がある。ここのフルーツパーラーではミラクルフルーツが試食出来るメニューがあり、お客様にも大変好評だ。私も親しい客が来るとパーラーでミラクルを振る舞い、その不思議を体験してもらっている。ただミラクルの欠点は、1度食べると半日も効いているということで、これを試したあとコーヒーを飲んでも酸味のない甘ったるいだけの飲み物になってしまい、食事も酸味を感じないのでおかしな味になってしまう。そこで私はミラクルの効果を消すべく、ギムネマの葉を用意しておいて、砂糖の甘さが無くなることを体験させ、ついでにミラクルの効果が消える事を教える。お客様は2つの不思議体験をして大変喜び、私も一人悦に入っていた。ところが、最近大変な事に気が付いた。ギムネマの効果も半日位効くということを忘れていたのだ。これを試したあと食事をすると、料理の甘味を感じないので、とても不味くなってしまうはずだ。ミラクルの効果が消えて酸味は感じるようになっても、甘味を感じなければなお悪い。私がこれらを振る舞ったあと、他所で昼食や夕食をした場合、もしかするとギムネマが効いていて、ここの料理は何て不味いんだろうと感じさせてしまったかも知れない。ということで、今になって反省している私である。
次の画像はトウダイグサ科の野菜カトック(Sauropus androgynus)で、友の会の顧問だった玉利先生が強精剤として会報に紹介していたので、私にはその印象が強い。また中国では、授乳中の母親が食べると乳の出がよくなるので、妊産婦がよく食べると言っていた。ただ植物自体には毒性があり、沖縄で中毒例が相次いだので、食べ過ぎないようにと薬用植物関係者に教わった。東南アジアの伝統野菜でもこういうことがあるのだから怖い。次の白い花はシソ科のクミスクチン(Orthosiphon stamineus)で有名な薬用植物。腎臓などに効いてむくみを取る作用があるらしい。最後は八重のインドシクンシ(Quiscualis indica)の花。とても花着きが良くて、春から定期的に咲いている。元々は虫下しに使う薬用植物だが、最近は花を楽しむツル植物として、タイの花市場などに並んでいる。
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