ドンベヤ・セミノール

昨日、栽培担当の薗田君がドンベヤ・セミノール(Dombeya'Seminole')の開花株を持って来て飾ってくれた。ご覧のようにピンクが奇麗なドンベヤで、花着きもいいし、展示に持ってこいだ。私が本種を最初に見たのはハワイ・マウイ島の武田さんの植物園だった。帰国後、千葉のエクゾチックプランツにお願いして大株を入手。花木温室に植えたらたちまち大きくなったのだが、次代の苗木を作る前にパッタリ枯れてしまい、これには参った。このセミノールは挿し木の簡単なドンベヤには珍しく挿し木の効かない植物で、取り木で苗を作らなければならなかったのだ。いい加減苗を作らねばと、取り木を始めた前後に枯れてしまったのだ。植物の専門家なら誰でもそうだろうが、一度貰った植物を枯らしてしまい、もう1度無心をすることほど屈辱的なことはない。恥ずかしくて、本来、口が裂けても言いたくはないのだが、園のコレクションとして必要なら頼まざるを得ない。結果的に我が家の奇想天外が貰われて行ったのもその見返りのようなものだ。エクゾチックプランツの尾崎さん関連では、ハワイの斑入りバナナ「コアエ」(Musa x paradisiaca 'Koae')も、1度駄目にして、再度おねだりした経緯がある。今でこそ本園の8号温室に居つき、毎年バナナを収穫できるようになっているが、これも私にとっては苦い想い出の植物なのだ。ドンベヤはアフリカやマダガスカルに分布する常緑の潅木で、現在ではアオイ科に分類されるようだ。私はカリフォルニアのハンチントン植物園で見た、赤い花の大木性のドンベヤ・カクミナム(D.cacuminum)を何とか露地で育ててみたいと頑張ってみたが、伊豆でも露地では持たないようで、計画は頓挫してしまった。今でも未練があって、苗は残してあるが、露地で作れなければ、多分花を咲かせるのは不可能なのでとても残念だ。
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