学芸員の独り言

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zoom RSS これってクプアスー?

<<   作成日時 : 2019/02/05 19:50   >>

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今回の総会では軽井沢のジャム小林の小林さんが画像の果実標本をお土産に持って来て下さった。氏は珍しい果実や種子を販売するお仕事もしていて、偶然手に入れた珍しい標本をプレゼントして下さったのだ。付いていた名札はセオブロマ・ビカラー(Theobroma bicolor)。クプアスーじゃんと、昨秋、本種の開花に成功した私は標本を見て大喜び。同席者に見せてはせっせと解説していた。カカオの近縁種で同様の使い道だ。ところが、ブラジルに詳しい坂嵜さんから、「それはクプアスーじゃないよ。クプアスーの果実の画像なら今持っていて見せるけど、こんな骸骨みたいではなくなめらかな表皮だよ。」との事。そこで私は一気に混乱してしまった。私の尊敬する橋本梧郎先生は坂嵜さんにとってもブラジルの師であり、最もお世話になった先生だ。その橋本先生の著書「ブラジルの果実」ではクプアスーにセオブロマ・ビカラーの学名が当ててあったからである。だから昨年開花した花を友の会報の表紙に使った際も、私は躊躇無くこの学名を使った。ところが坂嵜氏によるとクプアスーの学名はセオブロマ・グランディフローラ(T.grandiflora)であるとのこと。私も先生の本にこの2つの名前が並んで記載されていたような覚えがあったので、異名同種なのかなと考えた。とにかく坂嵜さんの画像を見て大きな繭の様な形をしたクプアスーの本物を確認し、お土産が別の植物であるという結論になった。翌日の総会終了後、研究室に戻った私は早速セオブロマ・ビカラーを検索してみた。するとまさに標本そっくりの生果の画像がずらずらと出てきた。そうだ、橋本先生の本が間違っていて、上記2種の解説が逆だったのである。坂嵜さんは、その後出版されたブラジルの果実の本では間違っていないから、クプアスーの学名はグランディフローラが正解だとおっしゃっていたが、その通りだったのだ。これで1つ賢くなったということだ。次の画像はマツバギクの紫宝(Lamplanthus zeyheri)。昨日の馬鹿陽気で見事に開いた開花風景。ハナミズナ科で南アフリカ原産。そして甘い香りがムンムンしていたプリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)だ。これはサクラソウ科で中国原産。
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