ツリータバコのこと

去る3月、福島のハマウツボさんがお土産にツリータバコ(Nicotiana glauca)の苗木を持って来てくれた。私にとって本種は1973年当時メキシコを訪れた際、現地の先輩に最初に教えられた路傍の雑草で、良い印象はなかった。3m程の茎が立つひょろひょろした草でその先端部に花を付けるのだ。ただ。植物を育てる事には興味があるから、今日までに何回か実生して育苗した事はあった。でも花を咲かせた経験はなかったと思う、以前、友の会のSさんが。ギリシャで見た本種に触れ、会報の記事にしていたと思うが、それにも私はメキシコの雑草でというコメントを付記した覚えがある。今回、苗をいただいた際にも、また来たかというのが第一印象だったが、考えてみると熱帯植物である本種が福島の露地で育つ事自体驚きだったし、余程耐寒性のある系統なのだろうと認識した。1ヶ月後、その10cmポット植えの30cm程の苗に花序が出て蕾を確認した時には驚いた。えっ!こんな小さくて花が咲くのという新鮮な驚きであった。そして半月前から咲いていて、折りに触れて写真を撮ったのだが、なぜかこの花、デジカメが認識しづらい色らしく、何度撮ってもピンボケばかりで使い物にならない。今日も撮ったがコンピュータで拡大すると駄目、そこでもう一度撮り直して、何とか使える写真が撮れたということ。デジカメは便利だが、接写で機械が認識してくれないと本当に困る。で、このツリータバコだが鉢物としてとても面白いし、花保ちが抜群に良いのだ。これなら飾りにも使えるなということで、認識を新たにした次第。花も緑色から黄色に変色していくのだが、この緑というのも面白い。ということで、思い込みで本種を見ていた私は、この植物に謝らねばなるまい。ちなみに本種は南米の産で、メキシコやギリシャは乾燥地に強い外来の植物として拡散したのだろう。以下は我が家のアマリリスで最初が小森谷さんの大輪のトランペット・ルージュ(Hippeastrum hybrid 'Trumpet Rouge')とハリソニー交配のワイン色花(H.harrisonii hybrid)。次が後者の拡大で、丈夫で育て易い。本種には次写真の令夫人(H.hybrid 'Reifujin':H.doraniae x H.fragrantissima )の血も入っており、複数の原種が係わっている。次が原種のヒッペアストラム・ビッタータム(H.vittatum)。私見ではアマリリスで最も丈夫な原種と思う。ペルー原産でヒガンバナ科。次のクリーム色花は、ムーンライト(H.hybrid 'Moon Light')でアンザルドイ(H.anzaldoi)の血が入っているはずだ。最後は三宅さんの赤だるまの種を播いた個体。似たような小型品種が咲いたということ。
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