夢の花開く

私が大学の頃は金鯱(Echinocactus grusonii)の自生地を訪れたいという夢があった。それが刺物にはまったきっかけかも知れないが、その金鯱の自生地行は23歳の時と27歳の時に実現した。私の青春時代のハイライトのようなものだ。その後自宅を建て、横に温室も作って、金鯱を開花させたのは50歳を過ぎていたと思う。以来、1つまた1つと刺物を開花させ、赤刺の代表種の鯱頭、珍種のリンゼイ、思い出深い神竜玉、バハの赤刺の神仙玉や烈刺玉、大型種の江守も咲かせた。ただエキノカクタス属の貴品として知られる大竜冠(E.polycephalus)と竜女冠(E.xeranthemoides)は別格で、開花はとても難しかろうと思い込んでいた。所が柿﨑さんにいただいた竜女冠の実生苗が2年前に小さくて開花し,驚かされた。刺の小林として知られた故小林公夫氏はご自身の著作の中で、竜女冠は栽培容易で、難物ではないと書いておられたが、私にとってこんな嬉しいことはなかった。そして昨日、今度は2輪が同時に咲いてくれた。しかも私の休みの日に合わせるように咲いてくれて、最高に幸せだった。趣味をやってて良かったと思うのはこんな時である。昨日は隣で太平丸(E.horizonthalonius)も3株咲いており、エキノカクタス属の揃い踏みで、本当に嬉しかった。次なる目標は大竜冠だが、これまで大きくなった植物を何度も枯らしてしまい、今は小林さんが自家採種した大竜冠の実生接ぎ株が1つだけある。果たしてこれもいつまで持つか、自信はない。そうやって、思い出を植物に託して育てるのが私の趣味で、金を出してサボテンを買ったのは大学時代までで、あとは全ていただいた植物と自分の実生だけだ。年間維持費は培養土代の1万円位で、それでこれだけ楽しめるのだから経済的な趣味だ。でなければ60年近くもやっていられないということだ。画像は勿論、竜女冠と太平丸、最後のエビはカリフォルニア半島の島に産するエキノケレウス・ウエブステリアヌス(Echinocereus websterianus)で,他種より花期が遅いのが特徴だ。竜女冠はアメリカ、他はメキシコの原産だ。
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