球根と塊根

我が家の温室で勝手に増えていたハブランサス(Habranthus from St.Catarina)に八重の花が咲いて驚かされた。これはブラジルのサンタ・カタリーナから来た系統で、ごく普通のハブランサスだが八重となると話は別だ、今後この株に再び八重が咲くか要チェックだ。ちょうどその横にアマリリス、ヒッペアストラム・プニセウム(Hippeastrum puniceum)の八重が植わっていて、同時に咲いていたので、まるで八重性が伝染したように感じたが、まさかそんな事はなかろう。でも面白い現象だ。共にブラジル原産でヒガンバナ科の球根だ。ゼフィランサス・シトリナ(Zephyranthes citrina)も相変わらずよく咲いている。温室外に出すとからっきしのくせに、温室内だと旺盛な事。内弁慶も甚だしい。これはメキシコ産。球根ではないが、かつて私が作出したタキトゥス(Tacitus bellus)の交配種、レッド・ダイアモンド(Tacitus hybrid 'Red Diamond')が咲いていた。非常に鮮明な赤で私のお薦めなのだが、チェリー・プリンセス(T.hybrid 'Cherry Princess')のように大々的に世に出ることはなかった。未練があって親のタキトゥス・ベルス、F1のチェリー・プリンセス、F3のレッド・ダイアモンドは辛うじて保存しているということだ。次はワニ園でたった1輪咲いたティグリジャ・メキシカナ(Tigridia mexicana)。1973年に私が採集して持ち帰り、小森谷さんの手を通じて世に普及した植物,アヤメ科の小球根だ。数年前までは我が家で数十輪が咲き競い我が世の春を謳歌していたのだが、カヤネズミの食害にあって数日で全滅してしまったのだ。横に並んで置いてあるティグリジャ・ドゥランゲンシス(T.durangensis)の鉢はまるで食害されなかったのだからネズミのグルメ加減に腹がたった。幸い、その春危険分散で分譲していた友の会の方に、昨年何球か戻してもらって、今度はワニ園で維持を考えたのだ。ただ1球まで減るのは想定外だった。思うように行かないものだ。次は塊根の話題。ピンクの花はアデニウム・オレイフォリウム(Adenium oleifolium)。キョウチクトウ科で南アフリカ原産。本種は地上部の茎はいくらも伸びず、もっぱら地下の塊根、と言うより地下茎がどんどん肥大しながら伸長し、下が鉢底につかえると地上に盛り上がって来る。だから毎年3~4cm鉢から根を持ち上げて植え直すと、根が露出し、不思議な形の盆栽が出来る。殖やしたければ、この根を切って挿せば、芽と根が出て1つの株になり、同じ事を繰り返す。もう1つ塊根の盆栽が、ワニ園の木の葉サボテン、月の桂(Pereskia weberiana)だ。先般、大きく成って持て余し気味のコノハサボテン類を全て挿し木して小鉢で作り直しているのだが、本種だけは見事な塊根があって勿体無いので、根を奇麗に洗い、ヒゲ根などを剪定して、根出しの盆栽風にしてみたのだ。ようやく新芽が動き始め、目的通りの盆栽になりそうだ。ボリビア原産。
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