ティランジア・ニダス咲く
昨日、気が付いたらティランジアのイオナンタ(Tillandsia ionantha)とファシクラータ(T.fasciculata)の自然交配種ニダス(T.x nidus)が咲いていた。かつてメキシコ、ベラクルスのフィールドで採集したもので、最近は花を見ていなかったのでひさし振りだ。初めて見た時は長さが30cm、直径10cmもある大きさに驚いたが、栽培下では段々小さくなり、花序も目立たなくなってしまったので気付くのが遅れたのだ。当時持ち帰ったアポロカクタス・マルティアヌス(Aporocactus martianus)もよく咲いている。1988年だからもう32年前の話で、当時はティランジアの先駆者として気合十分だったのだ。


アンスリウムベッドの反対側、ブロメリア飾りの所ではコチョウランの花が多くなった。本園では豪華な購入株を贅沢に飾っているが、分園は同じ株を何年も持ち込んで咲かせているので、豪華さはほど遠いが、それでも可愛らしい展示になっている。
分園入り口では珍しい球根植物、ノトリリオン・トムソニアナム(Notholirion thomsonianum)が1本だけ咲いている。ギボウシに似た藤色の花で、1時は5〜6本も咲いたが、咲くとその球根は駄目になり、小さなムカゴしか残さないので、常に小球を肥培して次代を育てていないと花は見られない。私の熱が冷めて、栽培をおろそかにすると、すぐこうなってしまう。これはネパールの原産でユリ科。
小鉢ではイキシア・コンフェルータ(Ixia conferuta)が咲いている。淡いクリーム色で地味な花だが、イキシアだから丈夫だ。これはアヤメ科。最後はヒスイ色の花を咲かせたラケナリア・アロイデスの変種バンジーリアエ(Lachenaria aloides var.vanzyliae)。とても奇麗ないろだが、すでにウイルスに罹患しているような雰囲気であまり元気はない。これはキジカクシ科で、共に南アフリカ原産。














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