アンスリウムが見頃に
分園1号温室でアンスリウム(Anthurium andreanum cvs.)が見頃になった。分園の植物スタッフが1人足らなくなってもう1年以上になるが、そのおかげで私がアンスの担当するようになって、というより1号温室全てを担当するようになって久しい。ましてここ2ヶ月雇用調整で人を減らしているので、さらにせわしないことになっている。明日の分園は私一人だ。そんな状況でも5月になったらアンスの花が増えて、今が見頃だ。これだけ花が増えると、自分で管理していても嬉しくなる。ここのアンス、30年程前にハワイからまとめて導入した品種群が基本となっており、それに後年オランダの品種が加わって今日に至っている。そう考えると、これらは長年元気で丈夫なものだ。そろそろ施肥管理もしなければならないのだが、アンスは案外肥料好きで、配合肥料をシーズンに何回かベッドにばらまくのだ。






1号のベゴニアの所ではブラジル原産、黄花のコスタス・ワーミンギー(Costus warmingii)が咲き始めた。根株が何芽も詰まって団子状になっているのだが、これをばらすと花付きが悪いので、毎年、最低限の株分けで植え替えるようにしている。逆にこれから育ってくるアフリカから来た巨大葉のコスタス・スペクタビリス(C.spectabilis)は1芽に分けて管理するのがポイントで、それだと5号鉢でも十分咲かせられ、管理も楽だ。
その横ではシンニンギア・トゥビフローラ(Sinningia tubiflora)が咲いている。絶えて消えていく種が多いイワタバコ科の植物の中でも、本種は特別丈夫で良く殖える。
その温室の外ではこれもブラジル原産、キントラノオ科のペイショトア・レティクラータ(Peixotoa reticulata)が咲き始めた。この仲間のツルは、どれも似たような黄花を付けるので、花だけでの同定は難しい。














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