モラエアの休眠球根について

もう大部になってしまうが、花が多くてなかなか話題にできなかったことに、モラエアの休眠球根の話がある。自宅待機の時間が多いので、今年は球根類を丁寧に掘り上げ整理したのだが、その際、私にとって重大な発見があった。我が家の地面にこぼれて発芽したモラエア・オクロリューカ(Moraea ochroleuca)が4〜5本の群生になり、いい加減掘り上げないとということで掘った時の発見。簡単なつもりで掘って5〜6個の球根を収穫するつもりだったのだが、大きな球根が次から次から出て来て多分10個以上あったと思う。その中には球根の表皮が黒く変色し、明らかに昨秋発芽していないであろう球根がごろごろ出てきたのである。モラエアの場合、大体私は6号位の鉢に10個〜15個植え込んで管理するのが定番になっている。ところがモラエア・コンプトニー(M.comptonii)やオクロリュウカは、その半分も発芽しないで、そのままシーズンが終わる事が多い。いざ球根を掘り上げてみると、球根のまは越冬し、皮が黒くなった未発芽球がいくつも出てくるのである。前記地植えのモラエアの場合、元は1つの球根だから、子株も全て一斉に発芽して4〜5株の群生になっているものと思い込んでいた。だから休眠球根がゴロゴロ出て来た時は、とても驚いたと同時に、これが自生地におけるモラエアの生存戦略なのだということをようやく理解できたのだ。どんなに条件の良い年でも地中の球根の何割かは発芽せず、そのまま越冬して翌シーズンを待つのである。南アの場合、何十年振りに野火で焼けた原野から、これまで見られなかった球根類が一斉に発芽したりするのは、この休眠球根のなせる技だろうが、本当に驚くべき生存戦略だ。DSCN0850-のコピー.jpgDSCN1597.jpg次は庭に生えてきたアマリリスの話。前回プニセウム(Hippeastrum puniceum)ではと書いたが、開花3日目位から弁が踊ってきたので、やはり最初の同定通り、橋本先生が採集したペティオラータム(H.petiolatum)で間違いなかったようだ。この周囲に子株も沢山あって10株程度の群生になっているが、庭でアマリリスがぐんぐん大きくなって開花球に達するなどと言うことは、私の常識にはなかった経験で、これにも驚かされた。DSCN4593.jpgDSCN4591.jpgDSCN4595.jpg次はベランダで咲いているオーストラリア原産、ヒガンバナ科のクリナム・ベノーサム(Crinum venosum)と夜咲きのエレウテリネ・プリカータ(Eleutherina plicata)。ティグリジャに近縁の植物でアヤメ科、ブラジル原産。クリナムはワニ園でも咲いてきており、今年は順調だ。DSCN4583.jpgDSCN4651.jpgDSCN4649.jpg最後は今年購入したイスメネ・サルファー・クイーン(Ismene hybrid 'Sulpher Queen')。本種の片親であるアマンカエス(I.amancaes)が素敵なので植えてみたのだが、丈夫で花付きは良いし、香りも良しで素晴らしいと思う。もっと評価されてもよい球根ではと思う。DSCN4275.jpgDSCN4652.jpg

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