南アのお花畑もかくや!
分園香料温室横のベッドは元々はボタンが植えてあったのだが、根が乾きやすいのか、年々枯れ込み、今は何本も残っていない。その代わり、私がばらまくようにして植え込んだ南アフリカ原産の小球根類が、年々殖えて賑やかさを増し、見事な群開美を誇っている。ベースになっているのはスパラキシスのトリカラー(Sparaxis tricolor)で、30年以上昔、私がアメリカの球根学会に入会した際にプレゼントされた種が出発点だ。だから当初はこのスパラキシスだけだったが、その後鉢植えで殖え過ぎたモラエアの球根類を植え込んで、段々賑やかになってきた。春咲きグラジオラスも結構植えてみたが、これらは夏の間にお球根が腐ってしまい、1年で終わりだった。今年は我が家からピンクのワトソニア(Watsonia hybrid)と丈夫なイキシア(Ixia hybrid)を品種を持ち込んで補植し、さらに賑やかにする予定だ。折角咲いていても一般のお客さんは何ら感動を示さないが、これらの球根類の価値を知っている人達は大喜びしてくれる。今日は種を細かく説明しないが、オレンジ色は基本色のスパラキシス・トリカラーとその花色変わり、白3弁花で孔雀模様がモラエア・ビローサ(Moraea villosa)。藤色3弁花で孔雀模様が、モラエア・アリスタータ(M.aristata)。同じく3色花のモラエア・エレガンス(M.elegans)は早咲きでもう終わってしまった。モラエアの最後は青っぽい花のギガンドラ(M.gigandra)とブレイニアーナ(M.breyniana)だが、このベッドには少なく、果樹温室横に多い。とにかく今日はこの色を楽しんでもらいたい。全てアヤメ科の小球根だ。最も華やかなモラエアのパボニア(M.pavonia)もここには少なく,果樹温室脇に多いがもう終わってしまったようだ。


























この記事へのコメント
私の書き方が悪かったみたいですが、ここのベッドの土は以前粉砕チップを多用したのでとても軽いんです。ボタンは重い土が好きでしょうから、その辺の不具合だと思います。このベッドは排水が良いですから、むしろ夏は乾き過ぎるんです。グラジオラスは鉢植えでも掘り上げないと傷みますから、ベッドでは尚更です。あと夏場コガネムシの幼虫に食害もされます。それはチップを多用した影響もあります。スパラキシス・トリカラーは自然実生でいくらでも出て来ますから、親球が食害されても、それ以上に苗が育ってきます。植えっぱなしでズボラ園芸もいいところです。