モランガヤのこと

1974年、英国の多肉植物の専門誌アシントニアにサボテン科の新属として記載されたモランガヤ・ペンシリス(Morangaya pensilis)はカリフォルニア半島の南端部の高度1800mのごく限られた地域の岩場で見られる、エキノセレウス近似の柱サボテンである。本種の記載者ゴードン・ローリー卿は、分類的に縁の遠い、エキノセレウス(Echinocereus)とアポロカクタス(Aporocactus)の中間的な存在である本種をモランガヤという新属として記載したのである。そこで本種を是非見たいと思った私は1977年のメキシコ一人旅の際、カリフォルニア半島先端部のカボ・サン・ルーカスまで足を伸ばし、本種を捜したのである。残念ながらそんな簡単に見つかる植物ではなく、私は目的を果たせずに帰ってきた。ただその代わりに想定外だったペニオセレウス・ストリアータス(Peniocereus striatus)を発見し、海の近くでは蓬莱宮(Mammillaria schumannii)を見てきた。10年程前、スウェーデンの種子業者サックシードのリストで本種の種を見つけた私は、喜んで購入し、キリンウチワ接ぎで育てた株が5号鉢一杯に育って、数年前から花を着け始めた。ところが極めて花着きが悪く、今年も2輪のみ。その画像が1〜2枚目だ。本種はその後、当初記載されたエキノセレウス属に戻され、話題になることもないサボテンだが、咲かせてみた私もガッカリするほど地味な花だった。先ず花色が淡くてエビ特有の光り輝くような印象がないのである。そして花着きも悪いと来ているから温室の主役にはなれない脇役もいいところだ。47年前の初恋の恋人に再会し、当時の淡い恋心を壊されたようなものか。DSCN8179.jpgDSCN8177.jpg次は丁度咲いていた刺物の竜眼(Ferocactus viridescens)と神仙玉(F.coloratus)、テロカクタスの大輪花の紅鷹(Thelocactus heterochromus)、白花の大統領(T.bicolor)、そしてヘキルリランポー玉(Astrophytum myriostigma)だ。DSCN8227.jpgDSCN8228.jpgDSCN8231.jpgDSCN8233.jpgDSCN8224.jpgDSCN8199.jpgDSCN8207.jpgDSCN8204.jpgDSCN8202.jpgエビの類では明石丸変種ウェニゲリーのベスビウス(Echinocereus pulchellus var.wenigeri 'Vesvius')とリューカンサス(E.leucanthus)。最後はチュルビニカルプスのディキソニアエ(Turbinicarpus dickisoniae)。以上全てメキシコのサボテンだ。DSCN8196.jpgDSCN8214.jpgDSCN8221.jpg

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