ベスコルネリアと松田先生

今分園の中庭でベスコルネリア・アルビフローラ(Beschorneria albiflora)が咲いている。アルビフローラとは白い花の意だが、何処が白いんだというのが私の印象だ。本種は1972年にメキシコ大学生物学教室の主任教授だった松田英二先生が記載した植物。私が在メキシコ中、1974年に先生のフィールド調査に2度同行し、チアパス州ではベスコルネリアの調査も行った思い出がある。1977年10月、私がワニ園就職前に70日のメキシコ一人旅をした時にも先生にお会いしたが、それが最後で、翌年2月12日に先生は太平洋学術会議に参加したペルーの空港で客死されたのである。その日が私の誕生日だったので、親の命日すらまともに覚えていない私が唯一はっきりと記憶しているのである。園のベスコルネリアはやはりメキシコの知己でプラントハンターだった、アルフレッド・ラウー氏が1983年に種を送って下さったもので、その後の長い種子提供の第一陣だったと記憶している。その苗は本園6号温室展望室の外に植えられており、今や10㎡位に殖えて、毎年数本の花を立てている。ところが、この植物がアルビフローラと判明したのは最近のことで、それまではベスコルネリアの不明種としてラベルが付けてあった。友の会のMさんが、アルビフローラが咲いたと掲示板にアップしたのを見た私が、驚いて調べ直し、ワニ園の株もアルビフローラと決定したのである。今分園で咲いているのは、多分本園の株の実生苗だが、別系統だったかも知れない。とにかく本園の株は苞が鮮やかなピンクで、華やかなのだが、この実生苗にその面影はなく物足りない。キジカクシ科でメキシコ原産だ。DSCN3039.jpgDSCN3038.jpgDSCN3036.jpgその株の横では黄色い花のユーリオプス・クリサンセモイデス(Euryops chrysanthemoides)が満開だ。マーガレット的な雰囲気を持つユーリオプスだ。キク科で南アフリカ原産。DSCN3034.jpgDSCN3032.jpg鳥舎前ではシュウメイギク(Anemone hupehensis)が満開になっている。本当に丈夫で毎年良く咲いてくれる。芝生の所ではノボタンのコートダジュール(Tibouchina urvilleana 'Cote d'Azur')が満開。ノボタン科でブラジル原産。DSCN3042.jpgDSCN3044.jpgDSCN3051.jpgDSCN3049.jpgDSCN3048.jpgその近くではダシリリオン・ロンギッシマム(Dasyrilion longissimum)の花茎が大部伸びてきた。開花までもう一息だろう。キジカクシ科でメキシコ原産。ベラドンナ・アマリリスの白鳥(Amaryllis bella-donna 'Hakucho')もまだ奇麗に咲いている。本当は他の花色も合わせて、後10本位咲く予定だったが、ハマオモトヨトウの被害で球根が食害にあり空振りだ。南アフリカ原産でヒガンバナ科だ。DSCN3054.jpgDSCN3046.jpg

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