カエンカズラが見頃に

本園6号温室のカエンカズラ(Pyrostegia venusta)が見頃になった。早春花情報の第一弾で、昨年よりも早くに見頃を迎えたようだ。本種はブラジル原産、ノウゼンカズラ科のツル植物で、現地では路傍で普通に見られる植物だが、それくらい丈夫でないと異国の地で主役にはなれないということだろう。私はかつて南米のパラグアイで多くのノウゼンカズラ科ツル植物を採集して持ち帰り、何とかものにしようと頑張ったが、花を咲かせる事すら難しく、とても使い物にならなかった。その点、このカエンカズラは破格の丈夫さと花着きの良さで、その存在をアッピールしている。同じツル植物では、熱帯スイレン温室に植栽したノランテア・ギアネンシス(Norantea guianensis)も見頃を迎えており、今後半年休みなく咲き続けてくれるはずだ。そういう点で、ノランテアは観光植物園向きの優等生で、かつて本種をハワイから導入し、日本全国の植物園に普及して下さった名古屋東山植物園の元園長、故坂梨一郎氏には感謝したい。私も植物園人である以上、このように後世に残る植物を導入普及したいと考えているが、この40年間、一体何ができただろう。なお今日の写真は暖かい温室で撮ったため、カメラが雲って撮影に苦労した。その点ですこしぼけている画像もあるがご容赦を。なお最後の2枚、ノランテアの花序のアップは、開花している花を狙ったもので、花序の付け根付近で開いている小さな丸い花がわかるだろうか。赤いのは虫やハチドリを呼ぶための蜜の入った袋(苞)で、その上に並んでいる丸い粒が蕾なのだ。本種はマルクグラビア科。
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