ディオーンの実生とソテツの花など

7月7日にザミア科のディオーン・エドゥーレ(Dioon edule)の種を70粒播いたのだが、これが見事なほど一斉発芽してきて、その勢いに驚いた。私はこれまで何十回とソテツの実生をしてきて、その発芽の遅さと率の悪さ、発芽勢のない種なども沢山見てきたが、こんなに発芽率の良い例は初めてで、まるでヒマワリの種を播いたような容易さだ。この種は展示室前に植えられた地植えのディオーン・エドゥーレからの採種品で、収穫はこの2月だった。たから5ヶ月追熟させて播いたということだ。私の経験から、採種後半年置いておいてから播くと順調に発芽するものだが、今回は1ヶ月早く播いたことになる。このブログが出来なくなって、夜時間が出来たので、乾してあったこの種の果皮を剝いて奇麗に調整し、1晩水に浸けておいてから播いたのだ。メキシコ原産。ただし、その前に播いた南アフリカ原産のスタンゲリア(Stangeria eriopus)は一向に動きが見えず、一方が良ければ他方は駄目ということなのかも知れない。サイテス2類のディオーンは1年で販売出来るサイズになるので、来年の売店は賑やかになるだろう。逆にスタンゲリアは苗が出来ても1類なので売れないのだ。これはスタンゲリア科。DSCF5500.jpgDSCF5502.jpgDSCF5504.jpg
1号温室ではディオーン・スピヌローサム(Dioon spinulosum)の新しい雌球果が出始めた。まだ昨年からの雌球果が未受精のまま大きく成ってぶら下がっているが、いずれ崩壊してしまうはずだ。多分20kg以上はあって、片付けるとなると大仕事なのだ。これもメキシコ原産。DSCF5512.jpg7月は日本のソテツ(Cycas revoluta)の花期で、研究室から見ると土手に植えたソテツに雌雄の球果が出ているのが見える。勿論ソテツ科。その横にはオーストラリア原産、ザミア科のマクロザミア・ジョンソニー(Macrozamia johnsonii)の雄球果も見える。DSCF5456.jpgDSCF5459.jpgDSCF5460.jpgDSCF5462.jpg温室内ではオーストラリアの大型ソテツ、レピドザミア・ホーペイ(Lepidozamia hopei)の雄球果が咲いた。展示室前では中国のソテツ、パンジーファーエンシス(C.panzhihuaensis)の雄球果が咲いている。ソテツの並びにはタイワンソテツ(Cycas taitungensis)も1株植えてあって、これにも今雄球果が出始めている。日本のソテツは新葉が出る年は花が出ないが、生育スタートの早いタイワンソテツは、新芽が出終わってから花芽が出て、日本のソテツと同じ時期になってしまった。最後は温室のサイカス・ミコリッチー(C.micholitzii)とシンプリシピンナ(C.simplicipinna)の雌球果だ。この間交配したと思ったらもピーナッツ程の果実になっている。前者はベトナム、後者はタイ原産だ。
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