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zoom RSS ジャケツイバラのこと

<<   作成日時 : 2017/05/11 19:44   >>

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昨日、久々の休みで買い出しに行ったところ、伊豆高原の直線道路脇2個所でジャケツイバラ(Caesalpinia decapetala var.japonica)が咲いていた。これは写真を撮らねばというので、帰りに車を停めて、満開の花を撮って来た。このジャケツイバラは熱帯植物のオオゴチョウ(Caesalpinia pulcherrima)やホウオウボク(Delonix regia)の近縁種でマメ科に属し、花の美しさでは定評がある。昔からこの赤沢近辺に野生株が見られ、季節になるとこうして目を引く景観となる。このジャケツイバラに関しては想い出があり、余計思い入れがある。今を去る40数年前、私は農大から派遣されて伊豆稲取の山中に住み込み、伊豆バイオパーク(現アニマルキングダム)の開園準備の作業に勤しんでいた。このバイオパークは自然地形を利用して、世界の動物、特にアフリカの野生動物をフェンス無しで飼育しようという近藤先生のマスタープランのもと造成も進んでいたのである。その現場の責任者であった私の恩師、飯田先生の発案で、動物の逃亡防止のため、鋭い刺を持つジャケツイバラをフェンス代わり、鉄条網代わりに植えようではないかということになり、赤沢の沢の底にもぐって、ジャケツイバラの大株を何本も山取りして養生したのである。私はその枝を挿したり、根伏せをしたり、種を播いたりと手頃な苗作りを担当したのである。そして開園前には動物の上がりそうな石垣の上に、それらを植え込み、忍び返しよろしくそれらを育てたのである。私は開園と同時にそこを辞め、ワニ園に職を得たためその後の経緯は知らないが、高さ2mもある石垣を飛び上がって動物が何回も逃げたということは聞いた覚えがある。またジャケツイバラは動物の逃亡防止より、管理の人間に引っかかって大変不評だったらしく、すぐに処分されてしまったとも聞いた。花好きの人間なら、枝を誘引して邪魔にならないように工夫しただろうが、農大の手を離れてしまったらそれまでである。ということで、甘酸っぱい郷愁に浸りながら昨日はその花の写真を撮ってきたということなのだ。ただバイオパークの担当者の名誉のために言っておくが、この植物の茎の刺はまだしも、羽状葉の葉脈にも鷹の爪のようなカギ刺がびっしりと生えていて、引っかかったら痛いなんてものではない。ブロメリアの強刺代表はプヤかも知れないが、そのプヤに匹敵する危険な刺である。お客様の安全を考えれば、撤去やむなしということだったのだろう。でも花は温帯植物とは思えない華やかさで、素晴らしいものだ。
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