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zoom RSS ロニケラ・ヒルデブランディアナのこと

<<   作成日時 : 2017/05/09 19:35   >>

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連休中からパパイヤ温室では巨大な花のスイカズラ、ロニケラ・ヒルデブランディアナ(Lonicera hildebrandtiana)が満開だ。まあ外で咲く日本のスイカズラの4倍サイズの拡大版だから、あの群開風景を思い出していただけば、その咲き具合がわかるだろう。ところが、これだけ見事に咲いていても、その存在に気付くお客さんは少ない。園のスタッフですら一顧だにせず通り過ぎる例が多いのだから無理も無いが、苦労して導入し、ようやく本領発揮の大開花風景を演出した私にとって、この無視されることほど辛いことはない。思えば30年近く前、カリフォルニアのブロメリア専門の農園ケンツの庭で本種を初めて目にした私は、その花の大きさに衝撃を受けた。何とか導入したくて、当時私達の案内役だったツバキのヌッチオ農園の当主ジュリアス・ヌッチオ氏に頼み込んで、苗を手配してもらったのである。その半年後、当園のツバキ展にゲストとして招待されたヌッチオファミリーの一員、多分トムだったと思うが、30cm程に切った枝の束持参してくれたのである。20本程はあったと思う。これだけあれば大丈夫だろうと、私はいじけた1本を残して、あとは全て栽培温室担当の薗田君に渡したのである。私は残した枝を3本の挿し枝にして矢作砂に挿したはずだ。そしてかろうじて1本が活着し、苗作りがスタートしたのである。薗田君はというと、沢山あって楽観したのだろう、見事に全部失敗してしまった。そう、この10cm弱の苗木1本を大切に育て、尺鉢まで仕立て上げて私は定植の機会を伺っていた。1998年、京都府立植物園からムクナ・aアルバーティシー(Mucuna albertisii )の苗を頂き、開花を目指して現在の場所、パパイヤ温室の一角に棚を作って定植したのである。その時、ムクナの苗がまだ小さかったので、これ幸いと棚の対角線上にこのロニケラの尺鉢苗を定植したのである。それから20年近く、ムクナとロニケラのせめぎ合いが続いたが、いつも優先されるのはムクナで、ロニケラは影武者のような存在だった。その後ノボギネンシスと判明したムクナ(M.novo-guineensis)は、2014年の秋、初めて見事に咲いて関係者を喜ばせ、友の会会報の表紙にもなった。ところが、昨秋、ツルを切りすぎたのが原因で、20年近く育ててきたムクナは呆気なく枯れてしまった。そしてこの5月、我が代の春を迎えたロニケラが満開で喜びを表現してくれたということのである。だから皆さんには、私の思い入れがわかるだろう。お願いだから見てあげてよ。多分日本ではここだけかも知れないのに!!原産地は雲南省南部やベトナムだ。最後はパパイヤ温室の入口に飾った球根ベゴニアのハンギングタイプ。昨年、ハンギングの球根を10球程いただいたので、催芽して薗田君に渡し育ててもらったのだ。電照の時期でなければ、彼に任せておいて大丈夫。当分は奇麗に咲いてくれるだろう。
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