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zoom RSS ディオーン・エドゥーレの開花、交配

<<   作成日時 : 2017/09/26 20:12   >>

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今日、研究室の下、展示室前の小花壇に植えたディオーン・エドゥーレ(Dioon edule)の雄花が咲いた。正しくは雄球果だが、丁度隣に同じ時期に花芽が出た雌株があるので、雄株の花粉を掌に受けて,雌球果に振りかけてみた。、この雌球果、毛むくじゃらなので、花粉がみな毛にくっついてしまい、鱗片の間に入り込みそうもないのが心配な点だ。これまでも何回か書いたと思うが、このディオーンの雄花が咲くと、青臭い特有の臭いを発し、それが30m四方に拡散する。特に夏場の高温時に咲くと、余計臭いがひどくて、研究室で仕事をしていても頭が痛くなる程なのだ。幸い今日は夜、温度が下がっているので、余り臭って来ないが、私の知る限りソテツで一番臭い花なのだ。ちなみに雄株の方は1970年代業者から導入し、1号温室に植えてあった株を、10年程前に現在地に植えたものだ。雌株は30年程前に私がメキシコのベラクルスの近くで、自生地の崖下に落ちていた親指の先程の苗を採集してきて育てたものだ。この株は既に数年前の交配で2粒の受精種子を得られ、苗も出来たのだ。だから今回は雌雄が同時に育っているので、うまくしたら50,100と種が採れるかも知れない。楽しみなことだ。今日はもう1つ特筆すべき経験をした。それは、ソテツが花粉を発散する時、球果自体が発熱して外気より相当温度が高くなる現象だ。これはフロリダのフェアチャイルド植物園などで正確な実験記録もあるが、要するにコガネムシなどの媒介甲虫類が動く時間帯に発熱して悪臭を拡散させ、受精のチャンスを広げる生活の知恵なのだ。今日は花粉を採るために嫌でも触ったということだが、実は温度を確認したくて触ったら、花粉が少し落ちてきたので、球果を振って沢山の花粉を採取したというのが正しい順序だ。最後の画像はオーストラリア原産のレピドザミア・ペロフスキアナ(Lepidozamia peroffskyana)の雌球果だ。先日、ヤシの葉を切りに土手に登ったら、本種の球果が更に大きく育ってきたので、撮った1枚だ。残念ながら雄花は終わってしまっていて、今年は交配できないが、こんな巨大ソテツを園内で交配するチャンスが来ようとは夢にも思わなかった。40年もワニ園で働いていると、こういう喜びもあるのだ。これらは共にザミア科に属するソテツだ。
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