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学芸員の独り言

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学芸員の独り言
ブログ紹介
 私は熱川バナナワニ園の研究室を担当し30年以上になります。そのために学芸員資格も取得したのです。仕事は動植物の出入りの管理、ファイル整理という基本業務の他に、マスコミ対応、海外との交渉、それに現場責任者として管理全般の責任を負う立場でもあります。要するに日中は現場作業に追われ、暇さえあれば園内の草取りをしています。
 専門は植物で、その守備範囲は熱帯植物全般に及びます。趣味はサボテンですから、サボテン、多肉植物は当然ですが、ティランジアやプヤなどのブロメリア、エンセファラータスやザミアなどのソテツ類、ハイビスカスやブーゲンビレアなどの熱帯花木類、ネペンテスやサラセニアなどの食虫植物、カトレアやバンダなどの原種ランやその園芸品種、バナナやパパイアの熱帯果樹、ビャクダンやジンコウ、コショウなどの香料、香辛料、薬用植物、オオオニバスやカラフルな熱帯スイレン、大きなビカクシダや木性シダなどのシダ植物、グロキシニアやホヤなどの熱帯花卉、アマリリスやフリージアなどの球根植物、日本のツバキや洋種ツバキ、その原種など際限がありません。
 また研究室は「熱川バナナワニ園熱帯動植物友の会」と「日本ブロメリア協会」の事務局を兼ねており、その編集や原稿執筆も行っています。
 著作には「熱帯植物 天国と地獄」「ティランジア・ハンドブック」「ニュー・ティランジア・ハンドブック(共著)」「熱帯花木植栽辞典(共著)」などがあり、多くの図鑑に写真や原稿も提供しています。
 植物関係の団体では「アメリカのサボテン・多肉植物協会」「国際ブロメリア協会」「ドイツブロメリア協会」「アメリカのソテツ協会」「南アフリカソテツ協会」「アメリカのイワタバコ協会」「南アフリカ植物協会」「アメリカのパシフィック球根協会」の会員となっており、園に送られて来る「アメリカラン協会」「国際ツバキ協会」「日本ツバキ協会」「日本植物学会」などの会報もチェックしています。
 このブログでは、これらの多岐な植物群の中から、その時々に咲いている、もしくは実っている植物や果樹の話題を提供し、時には目先を変えてワニやレッサーパンダネタも盛り込んでいきます。

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タイトル 日 時
ヤコウボクなど
ヤコウボクなど けさ香料温室の掃除をしたらヤコウボク(Cestrum nocturnum)に花がビッシリ着いていて驚いた。花付きが良いのはいつもの事だが、それにしても見事な蕾の数だ。ナス科で西インド諸島原産。他に何かと捜すと斑入りのヘディキウムの品種ドクター・モイ(Hedychium hybrid 'Dr.Moi')が咲いていた。画像にも奇麗な斑柄が写り込んでいるはずだ。同じ斑入りでニガショウガの斑入りダーセイー(Zingiber zerumbet 'Darceyi')にも花序が出ていた。花はもう終わっていたが... ...続きを見る

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2018/08/17 18:35
ドラゴンフルーツの花など
ドラゴンフルーツの花など 1昨日の夜、休みの日だったが果樹温室でドラゴンフルーツ(Hylocereus undatus)が咲きそうだったので夜、見に行ってきた。8時頃、確か5〜6輪あったが、混み合っていてうまく開いていたのは1輪だけ。あとはまだ5分咲き位で、1時間遅ければベストだったかも知れない。ここのドラゴンは稲取の柑橘試験場で栽培していた株を分けていただいたもので、4〜5系統あるので、自然交配して果実もできるのだ。ただどうしても同系統が同時に咲きやすいので、思惑通りに果実が稔るとは限らない。画像で見ると満開の花と5分... ...続きを見る

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2018/08/16 18:32
酷暑の中で!
酷暑の中で! いつまで続くこの暑さ!という毎日だが、昨日の我が家の温室では刺物2種がしっかりと咲いていた。写真を撮るにも、入口や窓を開け放って人が入れるようにしてからで、それだって40℃近くはあるはずだ。つくづくサボテンは暑さに強い植物だと思う。最初はフェロカクタス・ジョンストニアヌスと多分金赤龍の交配種(Ferocactus johnstonianus x F.wislizeni)。勿論、種はジョンストニアヌスで購入していたのだが、実際は自然雑種になっていたということ。適当な大きさで花が咲くし、奇麗な花なの... ...続きを見る

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2018/08/15 18:39
何と!
何と! 昨日朝、我が家の棚下を覗いたら何と、ブルンスビギアの最大種ジョセフィーナエ(Brunsvigia josephinae)に花芽が出ているのに気がついた。待ちに待った待望の花芽である。本種は1997年に、時の球根学会会長チャールス・ハードマン氏に種子を5粒プレゼントされたのがそのスタート。2株が育ちこの株は10号鉢に植えて5年目位。もう1株は一回り小さい鉢に入っている。もう鉢底から下に根が出ているので、ずっと同じ場所に置いてある。この時、同時にストリアータム(B.striatum)とミノール(B.... ...続きを見る

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2018/08/14 08:25
赤コンニャクなど
赤コンニャクなど 先日、タイ原産の赤葉のコンニャク、アモルフォファルス・パルビュールス(Amorphophallus parvulus)の花について書いたが、今日、本格的に開花していたので撮影してきた。流石にあの悪臭も漂うようになって、嬉しいような困ったような。今年は7〜8本花が出ている。その横ではショウガ科のケンフェリア・ロスコエアナ(Kaempferia roscoeana)がよく咲いている。こんな植物が1鉢あるだけで賑やかでいい。ミャンマー原産。イワタバコ科のグロキシニエラ・リンデニアナ(Gloxiniel... ...続きを見る

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2018/08/14 07:20
豪雨に振り回される
豪雨に振り回される 今朝の明け方、稲取の我が家は豪雨に見舞われ、折角満開のガーデニア・ツンベルギア(Gardenia thunbergia)の花も、雨粒に叩かれて2日目の花は水浸状に花弁が傷み、見られない姿に。肉の厚い頑固な作りの花だと思っていたが、案外の弱さを見せられて驚いた。南アフリカ原産、アカネ科で、我が家の株は高さ、拡がりとも3m位になっている。全景は2階のベランダから撮ったもの。ワニ園に出かける頃には雨も上がり、熱川に来てみたら雨の気配もなく、道路が乾いていたのにも驚いた。これ幸いと朝型の花のバウヒニア・... ...続きを見る

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2018/08/12 18:17
アンモカリスとガーデニア
アンモカリスとガーデニア 一昨日、台風を前にしてリビングに取り込んだアンモカリス・ティネアナ(Ammocharis tinneana)が昨日から咲き始めた。朝数輪咲いたのを撮影して出かけ、夜帰宅したらもう満開で驚いた。この球根はアマリリスの三宅さんにいただいたもので、実生26年生の花付きをいただいてもう8年位になるが、毎年この時期になると咲いてくれる嬉しい植物だ。今日の花は花序の直径が25cmもあり,結構見事なものだ。相応に香りもあって楽しみも多い。ヒガンバナ科で南アフリカ原産。何年か前にチリ原産のロードフィアラ・ビフィ... ...続きを見る

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2018/08/11 18:17
コンニャク咲く
コンニャク咲く 1号温室でタイから持ち帰った赤葉のコンニャク、アモルフォファルス・パルビュールス(Amorphophallus parvulus)が一斉に咲き始めた。普通は花が咲いて、それから葉が展開したような気がするが、今年は開花が遅れに遅れ、お盆になっての開花だ。お天気のせいか、猛暑のせいかわからぬが、葉と花が共存するなんて初めてだ。暑かったせいか、葉っぱの方もやけに元気で、来年は球根が倍増しているだろう。1つ面白い事に気付いたのだが、間違って根元からむしれてしまったコンニャクの葉は挿し木が可能で、根元を埋... ...続きを見る

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2018/08/10 18:17
台風一過
台風一過 前宣伝の大きな台風のおかげで、散々振り回されてしまったが、結果的には何の被害もなく平穏な朝を迎えることができた。私の住む稲取は結構風が吹いたのだが、それも昨日の午前中までで、あとは好天だった。今朝、念のため30分早く来て見たが、ごみも平常並みで掃除も楽で助かった。これから紹介する画像は今日の昼のものだから、屋外の植物に何のダメージもなかった事、ご理解いただけると思う。最初は夏の定番サルスベリ(Lagerstroemia indica)だが、白、ピンク、赤がうまい具合に咲き揃ってきれいなこと。ミソ... ...続きを見る

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2018/08/09 19:10
バナナに追われる
バナナに追われる ワニ園のバナナ、この冬は異例の寒さでかなり傷み、それらの株が今続々と収穫期に入り、抜け殻となった茎葉があっという間に黄色くなって腐っていく。そんなこんなで今時のバナナ温室の管理は、バナナの収穫に加えて、黄色くなった葉を切って片付けること、終わった株を切り捨て搬出することと仕事に追われる。昨日も4本程片付けたのだが、その間に雑用が入る。駐車場に呼ばれるで、せわしないったらありゃしない。まだ切り倒すべき株は5〜6株はあるのだが、台風は来ているし、お客様は多いしで、仕事はちっともはかどらない。またこの... ...続きを見る

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2018/08/08 08:48
小さな秋見つけた
小さな秋見つけた 昨日、中庭を歩いていたらリコリス・スプレンゲリー(Lycoris sprengeri)が咲いているのに気が付いた。いつも秋は突然やってくる。それにしても本種は丈夫で、咲いた花は必ず結実し、結実した種子は確実に発芽して、この周辺は実生苗がびっしりなのだ。いずれ、この一帯全てがスプレンゲリーで埋め尽くされるのではないかという勢いなのだ。この土地との相性がいいのだろうが、リコリス恐るべしという強健さだ。ヒガンバナ科で中国原産。先に紹介したハマユウの交配種「猿女君」(Crinum japonicum h... ...続きを見る

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2018/08/07 19:54
何と庭のディオーンに花が!
何と庭のディオーンに花が! 先だってこの石垣のディオーン・エドゥーレ(Dioon edule)を紹介したばかりだが、昨日みたら雄花が出ているではないか。これにはおどろいた。しかも最大株ではなく2番目の株だ。ここにディオーンを植えたのは勿論ここに引っ越して来た20年前。コンクリの隙間が2cmくらいあったので、そこに実生1〜2年の苗を1鉢分、10株位あったのを植え込んだのだ。その後、ここにゴマノハグサ科のアサリナ・エルーベッセンス(Asarina erubescens)を植えたり、南アフリカのヒメノウゼンカズラ(Tecomar... ...続きを見る

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2018/08/06 19:02
盛夏あれこれ
盛夏あれこれ 園内では各所で目を引く植物がある。1号温室では扇型に葉を広げるディッキア・エステベシー(Dyckia estevesii)が咲いている。今調べてみたら本種の導入は1989年、ドイツのケーレスから購入している。私が血道を上げてティランジアのコレクションに邁進していた時期で、今は昔、懐かしい思い出話になってしまった。それ以来、生かさず殺さずの管理でずっと維持してきたということで、植物も我慢強いものだ。原産地はブラジル。次はアンスリウムのフーケリー(Anthurium hookerii)系園芸品種の果... ...続きを見る

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2018/08/05 09:39
ムサ・パラコクシネア咲く
ムサ・パラコクシネア咲く 昨日紹介した、バナナの新種、ムサ・パラコクシネア(Musa paracoccinea)が1日で奇麗に開き見頃を迎えた。夕方温室のパイプにによじ登って撮ってきた写真がこれだ。以前の花より赤が淡いが、全く同じような形で咲いている。本種は1998年9月、日本植物園協会と中国昆明植物園がジョイントで行った、中国ーベトナム国境の町河口(Hekou)の植物調査の際に見られた野生のバナナ。勿論現地では指天蕉として認識されていた植物だったが、学術的にはまだ記載されていない新種だったのだ。そこで当時、友の会客員会... ...続きを見る

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2018/08/04 18:25
珍花再来
珍花再来 昨日、バナナ温室の管理をしていたらアクミナータ(Musa acuminata)の横に赤い苞を出した細いバナナが目についた。オルナータ(M.ornata)にしては赤いし、マニー(M.mannii)にしてもおかしい。そこであれこれ思いを巡らしてムサ・パラコクシネア(M.paracoccinea)ではと思いついた。昔1度咲いたことがあるので、こんなだったよなーと思いついたわけだ。ただ私自身はとっくに枯れたと思っていたし、まさかこんなに大きく成っていようとは意外中の意外。確かにベッド手前に画面を隠して挿... ...続きを見る

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2018/08/03 18:51
ブルンスビギアの植え替え
ブルンスビギアの植え替え 昨日の休みは思い立ってブルンスビギア(Brunsvigia)の植え替えをした。ポットをひっくり返して見ると、根が腐らずまともに残っていたのは1株だけ。他は数本あれば御の字という程度で、多分培養土の排水が悪かったのだろう。とは言っても、軽石を主体に、相応に考えた培養土のつもりだったが、駄目出しされたということだ。今回の培養土も軽石主体だが、鹿沼土は混ぜず、堆肥と燻炭と前より大粒の軽石で植えてみた。はて結果はどうだろう。私は当初、ブルンスビギアの実生苗を順調に育てれば案外簡単に咲かせられるものと思っ... ...続きを見る

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2018/08/02 18:53
植物も夏ばて
植物も夏ばて この猛烈な暑さで、暑さに弱い植物は完全に夏ばて気味だ。パパイヤ温室に植えてあるマウンテンパパイヤ(Carica pubescens)は、もともと涼しいアンデスの高地産で、最初の苗は暑さに強いパパイヤに接ぎ木して育苗した経緯がある。今の株は2代目か3代目で、環境になれ自分の根で育っているが、この暑さで生長点の葉はチリチリに。幸いレモン大の果実はそのままぶら下がっているが、このまま枯れずに育ってもらいたいものだ。逆に暑さで元気なのが同じ温室の巨大な花のスイカズラ、ロニケラ・ヒルデブランディアナ (L... ...続きを見る

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2018/08/01 09:41
クリナムなど
クリナムなど 中庭でハマユウの交配種「猿女君」(Crinum japonicum hybrid 'Sarume-no-Kimi')が咲いている。Kさんの交配種だが、珍しいハマユウの交配種ということで大事にしている。ピンクも奇麗だし輪も大きくて観賞価値が高いのだが、導入当初からウイルスに罹患していたのが玉に瑕。おかげで横に植えてあった紫花のハマユウが罹患して枯れてしまったのは痛恨だった。次は同じくクリナムで赤い花が有名なエレン・ボサンケ(Crinum hybrid 'Ellen Bosanquet')。丈夫で良... ...続きを見る

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2018/07/31 20:07
クプアスー咲く
クプアスー咲く クプアスーの花が咲いた。アマゾン原産、アオギリ科でカカオに近縁な果樹だが、果樹温室に定植した苗が突然蕾を着けて咲いたものだ。もう枯れそうだと諦めかけていた植物だけに、新芽が出て花も咲くとは驚きだ。本種の学名、私はテオブロマ・ビカラー(Theobroma bicolor)を使っているが、グランディフローラを使う場合もあるようで、実際カカオと較べると花はうんと大きい。だから接写しても花が鮮明に写る。まさかこの木で実が成るとは思えないが、夏の間にもう一伸びして、木が充実してくれたら、先々可能性もあるだ... ...続きを見る

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2018/07/30 19:10
東京キャンセルは正解
東京キャンセルは正解 昨日は東京での講演会をキャンセルしたのだが、結果的には正解だった。日中は日射しもあり台風はどこという感じだったが、2時頃には伊豆急が6時以降運休のアナウンス、7時頃には我が家は停電で大騒ぎ。2度3度ついたり消えたりして9時前には完全停電。何も出来ずに寝る羽目に。 おかげで早起きして園に来たが、園は風の割に被害はなく、ただ膨大な量のゴミが散乱していて、片付けるのに大わらわ。6時半頃から来て待っているお客さんもいて気の焦ること。何とか11時頃までに目処をつけて、あとは接客業務。皆さん、台風の時はど... ...続きを見る

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2018/07/29 18:38

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