オニソテツの株分け

実は月曜日から私の後輩が研修に来ているのだが、前々からの懸案だった南アフリカ原産のオニソテツ(エンセファラートス)の株分けを手伝ってもらった。1つはエ・イノピヌス(Encephalartos inopinus)で、窓際に子株が群生し、葉が窓にみんな当たってしまうので、株分けを前提に、葉を坊主にしておいたのだ。ただ株がギュウギュウで親株と縁石の間に挟まり、掘るのが容易でないことは明らかなので、私自身ためらいがあって1日伸ばしになっていたのだ。そこにうまい具合に研修生が来てくれたので、これ幸いと手伝ってもらったのだ。ここは痛い葉も当たらないので、要は根気良く丁寧に根を掘って、子株の付け根を探り出し、切り離すという、それだけのことだ。ただ入り組んだ根をよけながら、化石を掘るようにかちかちに固まった土を丁寧に削りながら根元を捜しだすのだ。一人でやっていると時間ばかりかかって、ちっともはかどらず、イライラしながらの仕事になる。所が目の前に相棒がいると、株の両側から堀り進めるし、雑談をしながらだから、細かい仕事も苦にならない。ワイワイ言いながら、直径15cm程の子株を5つ外すことができた。これでこの株の周囲がスッキリして風通しも良くなるというものだ。もう1種はヒメオニソテツ(E.horridus)で、これは多肉界ではソテツNo.1の人気種だから子株を外して鉢仕立てにしておきましょうということ。温室の中の通路沿いに植えてあるので、窓際から根元に潜り込み、痛い葉を縛って、ケガしないように段取りをしてからそろそろと根を掘った。これは大株が2株あって、子株を2個と1個、都合3個はずしたのだが、これは親株にきっちりとくっついていて、外すのにえらく苦労した。本当は太い根を一緒に堀りたかったのだが、折れてしまってそれは無理、結局、茎の部分の根元で切り取り、ラッキョウのような形にして取り外した。これだと挿し木に近い形だから、植え付けても根が張るのに数年はかかるだろうが、その頃には葉も短くコンパクトになって、商品価値の高い鉢物に仕上がると思う。掘りたい子株はまだまだあるのだが、余り掘っても鉢数ばかり増えてしまうので、ポコアポコ、少しずつだ。画像は掘った株を窓辺に並べて、傷口を乾かしているところ。
今朝温室に入ったら、昨晩咲いたウエベロセレウス・ビオリー(Weberocereus biolleyi)の花があった。導入時、メキシコのラウーさんからはウイルマッテア・ミヌーティフローラ(Wilmattea minutiflora)名前で来たので、ずっとその名で扱っていたのだが、昨年、ネットで正確な名前を教えてくれる人がいて、ようやく正しい名前に落ち着いたのだ。和名は美王恋という学名をもじった名前になっている。中米原産。
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