スタンゲリアの種子は?
昨日、帰宅しようと思っていたら収穫したスタンゲリア(Stangeria eriopus)の果実が目についた。ちょっと時間もあるしということで、果実をばらしたら種子が30個取れた。真っ赤になった種子は、すでに表面の種皮部分がフワフワして柔らかいので、試しに流しで皮むきに挑戦した。種皮を爪でこじりながら種を取り出すのだが、この赤い肉の部分ネチョネチョしているのだが、柔らかいけれども、種子からこそげ取るのが結構面倒で手間取る。でも1つやるとすぐ次もやりたくなって、結局半分位剝いてみた。それが写真で、赤い種皮部分の山が、何とも不思議な感じだ。次の段階は種子の表面に残った僅かの肉を網やスチールタワシでこすって奇麗に水洗いし、乾かせば、奇麗な種子のできあがりだ。このソテツの種子の皮むきは。結構な作業で、属によって肉の性質が違うのでおなじやり方でというわけにはいかない。オーストラリア原産のマクロザミアや、メキシコ原産のセラトザミアの種子はネットリした種皮に包まれ、完熟すると皮が柔らかくなって、皮が浮いてくる。だから適熟だと、押すだけでブドウの果肉のように種子が飛び出して来るので調整は容易だ。逆に赤い種子ができるザミアなどは、種皮が柔らかくなってくるのは同様だが、その赤い皮の部分に油分が含まれていて、つぶすとネチョネチョして種も外れ難く、もの凄く手間がかかる。日本のソテツに代表されるサイカス属は、収穫期にはもう種皮部分の澱粉が厚くて、追熟中にかちんかちんに固まる。その硬い澱粉質の部分を、カッターやナイフで1粒1粒削って種子を取り出すのだ。以前、サイカス・パンジーファーエンシス(Cycas panzhihuaensis)が500粒も収穫出来た時には、1ヶ月もそんな作業を続けた記憶がある。スタンゲリアは明日の休みに仕上げるつもりだが、今回のように30粒位が楽でいい。播くにもこの程度の数が手頃でいい。南アフリカ原産でザミア科の植物。次は中庭のダシリリオン・セラティフォリウム(Dasylirion serratifolium)、ようやく花序が大きくなって,雌花がはっきりわかるようになった。以前よりはるかに花茎が長く伸びているので、花序部分ははるか頭上で見にくいこと。いずれにせよ雌雄異種で雌株だけしかないので種は穫れない。その代わり、開花後、芯が止まって分頭するので、徐々に群生してくる。この株は1978年の実生で40年生。私がメキシコで採集して持ち帰った種の実生苗だ。現在はキジカクシ科に分類される。
最後は小森谷さんの作出したブルンスドンナの新世界(X Brunsdonna 'Shinsekai')だ。昨年の5月に大球を10個頂いて、開花を楽しみにしていたのだが、根を切った昨年は全然だめ、今年こそと期待していたら今年も駄目。私の管理の何が悪いのか分からないのだが、多分に植物にも原因があるのではという気もする。咲けば素晴らしい花だし、ブルンスビギアとアマリリスの交配という話題性もあるが、肝心の花が咲き難かったらお話にならない。今年は屋外で栽培越冬させてみようと思うが、これまでが過保護だったのだろうか。南アフリカを原産とする球根同士の交配種でヒガンバナ科だ。
最後は小森谷さんの作出したブルンスドンナの新世界(X Brunsdonna 'Shinsekai')だ。昨年の5月に大球を10個頂いて、開花を楽しみにしていたのだが、根を切った昨年は全然だめ、今年こそと期待していたら今年も駄目。私の管理の何が悪いのか分からないのだが、多分に植物にも原因があるのではという気もする。咲けば素晴らしい花だし、ブルンスビギアとアマリリスの交配という話題性もあるが、肝心の花が咲き難かったらお話にならない。今年は屋外で栽培越冬させてみようと思うが、これまでが過保護だったのだろうか。南アフリカを原産とする球根同士の交配種でヒガンバナ科だ。
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