アロエ・フェロックスの開花

分園入口、ワシントニアの下に植えてあるアロエ・フェロックス(Aloe ferox:和名:青鰐)の花が開きだした。花序に色が着いてから散々待たされたが、ようやくだ。ただし、この間花序は全然大きく成っておらず、ただ時間だけが過ぎたという感じ。本種は多分、南伊豆のアロエセンターやシャボテン公園では普通に咲いている種かも知れないが、実生小苗で導入してから30年間管理してきた私には、とても感慨深いものがある。寒さで葉が赤く色付き、鮮やかな緋赤色の花との対比がとても美しく、まるで自生地での開花を見るようで素晴らしい景観だ。ただし現地では、背丈もボリュームもこの2〜3倍はあるはずで、この株は盆栽作りに通じるコンパクト作りだ。なぜなら導入以来、小鉢で虐めて維持してきたからで、この場所に植えてからまだ1年余りなのだ、南アフリカ原産でツルボラン科だ。DSCN2238.jpgDSCN2235.jpgDSCN2234.jpg
同じく実生30年で花の出て来たのが入口園内看板の横に植えてあるプヤ・チレンシス(Puya chilensis)だ。パイナップル科で最大の植物、電信柱のような巨大な花を咲かせるプヤ・ライモンディー(P.raimondii)に次ぐ大きさの植物で、カリフォルニアのハンチントン植物園で私は直径3mもある群生株を見たことがある。ここの株も1つの株が生育につれて4頭に分頭しており、その1つに花芽が出たということで、幹の長さは葉の付いている部分まで1.8mもある。現在、この花の出た株の径、葉の広がりは1.7m位だろうか。実は2年程前、もっと生育の良かった残りの2頭が、この看板の横に張りだして来て看板の邪魔になったので、皆で力を合わせて看板の後へ引き戻し、支柱で固定したのだ。50kg、100kgもある株だったので、本当に力づくで起こしたのだが、どうもその際、茎をひづませ、茎の芯にヒビが入ってしまったようなのだ。要するに幹を折ってしまったらしいのだ。それ以後、こちらの2頭は全然育たなくなって、下葉から順に葉が枯れ込んで来て、ロゼットも小さくなってしまったのだ。だから、本来なら生育の良かったこの傷んだ2頭の方が先に花を出すはずだったのが、悔やんでも後の祭り。今回残りの2頭の方から花が出て、何とか結果を残せたので良しとしよう。ちなみに、ブロメリアに限らず、普通挿し木可能な植物、特に多肉植物の仲間は折れた部分から根を出すものだが、プヤは極めて発根が悪く、本種の幹も横たわっているにも拘わらず、折れた部分から発根の気配はない。だから花が素晴らしく美しいプヤ・アルペストリス(P.alpestris)なども尺鉢で群生しているが、株をバラして挿し木繁殖には踏み切れないのだ。
このプヤ・チレンシスの花序、最初は棒状だったのが、段々棍棒状に太ってきて、今は苞が展開し、花序の枝の先端が見えてきた。花茎が1.7m、花序部分が60cmで計2.3m。蕾は伸び出した枝の根元に数個着くはずで、ようやく開花が近づいて来たということだ。チリ原産でパイナップル科。DSCN2239.jpgDSCN2242.jpgDSCN2306.jpgこの花序のアップを撮りに、土手の上側からプヤに近づいたら、足もとに青い花が見えた。よく見たらフリージア・ラクサの青花(Freesia laxa 'Azurea')で、これには驚いた。鉢植えの株はまだ何の動きもないのに、日だまりのこの場所で、廃土から出た株が育って開花に至ったのであろう。南アフリカ原産でアヤメ科の小球根だ。DSCN2301.jpgDSCN2299.jpg

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