ユッカ、木の葉サボテン、アマリリスなど

先月、我が家から持参して芝生に植え込んだユッカ・エンドリッヒアナ(Yucca endlichiana)に花が出てきた。我が家で尺鉢でベランダに置き、花を心待ちにしていたのだが、一向にその気配がないので園に植え込んだらこの有様。まっ、咲いてくれればどこでもいいか。本種は地下に幹を持ち、地上には上向きに多肉質の葉を立ち上げるユニークな種だ。私はメキシコで1度だけ本種の自生風景を見ているが、葉が木刀位の大きさだったと覚えている。その根元に大きな岩牡丹(Ariocarpus retusus)が生えていたのも印象深かった。この苗は2007年に友の会のMさんに寄贈された物。速いものでもう14年目だ。キジカクシ科でメキシコ原産。DSCN6785.jpgDSCN6783.jpg次は木の葉サボテンのペレスキア・ブレオ(Pereskia bleo)だ。かつてバンコクの花市場で買って持ち帰り、当初の数年間は良く育ち、よく花が咲き、そして黄色い盃状の果実が沢山成ったものだ。当時ご健在だった多肉植物の大家、松居謙次さんに種を寄贈したら、京都府立植物園で1年で開花株になったと報告された思い出がある。所が栽培に馴れ、粗末に扱いだしたら、実どころか花もろくに咲かなくなってしまい、ウイルス症状も酷くなってきた。そこで実生更新をしようと結実させるべく、大事に管理したが、挿し木更新の際に1クローンになってしまい、何年も結実しなかった。昨年は結構花が咲いていたので、気付いた時には花を指でかきまわして受粉させていた。もっともサボテンは自家受精は基本的にしないから、無駄な努力と承知の上だった。ところが秋になってふと見ると、黄色い特有の果実が1つだけ枝先に実っていて、これは嬉しかった。多分20年ぶり位の結実だったからだ。そして先日、収穫して恐る恐る実を割って見たら、何と黒い大きな稔実種子が4個入っていたのである。これで実生更新してウイルスフリーの苗が作れると、早速播種した次第である。パナマ、コロンビア原産。次は木の葉サボテン繋がりで、パラグアイのイグアスの滝の近くのホテルの庭から持ち帰ったペレスキア・グランディフォリア(P.grandifolia)の花。持ち帰った当初から株は成熟していて、一切徒長枝を出さず、毎年開花を繰り返してもう30年だ。だから木も大きくならず、刺もなく、とにかく扱い易くて花着きの良い優良系統だ。中南米に広く分布。DSCN6829.jpgDSCN6835.jpgDSCN6763.jpg次はザミアの実である。ザミアは若い内から花を着けるので、その気になれば採種は容易と思うのだが、実際には滅多に稔実種子を得られない。私は特に姿の美しいザミア・ニューロフィリディア(Zamia neyrophyllidia)は殖やしたくて毎年交配しているが、殆ど結実せず、かろうじて苗が2本出来ただけである。ザミア・イペティエンシス(Z.ipetiensis)やザミア・スタンレイ(Z.standleyi)も複数株あるが、雌雄が並んで咲いていても、まともに結実したことが無い。所が今日灌水していたら、スタンレイの雌球果が壊れかけており、赤い種子が見えたので早速収穫してみた。純正か雑種かはわからないが、兎に角10粒位は穫れそうで楽しみが増えた。種子は1998年の導入だから実生23年だ。ザミア科でホンジュラス原産。ソテツついでに先だって1号温室出口の石垣に小型のソテツ。サイカス・セクスセミニフェラ(Cycas sexseminifera)を2株植え込んだ。本種は中国雲南省の産で珍種デーバオエンシス(C.debaoensis)と同じ場所の産だ。だからデーバオエンシスで耐寒性は確認済みなので植え込むことにしたのだ。2001年実生だから20年生だ。こちらはソテツ科。DSCN6944.jpgDSCN6775.jpgDSCN6778.jpg次は1号温室のアマリリス、今はエイセアに分類されるブルーメナビア(Eithea blumenavia)が満開だ。かつて国際球根学会の会長にプレゼントされた植物で、以来消長を繰り返しながら20年以上作り続けている。ブラジル原産。次は私の交配種のワイン・ドリーム(H.hybrid 'Wine Dream')だ。次の白ラッパ状花が小森谷さんの令夫人(Hippeastrum hybrid 'Reifujin')で、私のアマリリス交配の原点となった植物だ。このワインドリームは令夫人にドラニアエを交配して出て来た濃いピンクの個体に水生アマリリスのハリソニー(H.harrisonii)を交配して出来たものだ。だから令夫人の孫世代ということだ。私はこのワインレッドが余りに素敵だったので、赤い令夫人を作るという夢が叶ってしまい、以後、交配熱が冷めてしまった。そしてアマリリスの最後はブラジルの植物学者、橋本先生から来たブラジル原産のヒッペアストラム・ペティオラータム(H.petiolatum)だ。実は数日前、橋本先生の関係者が、先生の遺稿を本にして持って来て下さったのである。「セテ・ケダスで水没した植物群」(Plantas Submersas De Sete Quedas)。要はセテ・ケダスに作られたダムで水没した植物という意味だ。私共が水没予定地から救出された植物を保存できたことは大変有意義だと思う。ヒガンバナ科でブラジル原産。DSCN6762.jpgDSCN6759.jpgDSCN6755.jpgDSCN6758.jpgDSCN6754.jpg

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