懸案の大仕事完了

分園1号温室のソテツ類はここに定植して既に45年近くが経過し、如何に生育の遅い植物でも、ここ数年天井につかえて移動を迫られる株が増えてきた。その中でも1番の課題は窓際に植えてあって幹丈が170cmと150cmに達した巨大なエンセファラートス・パウシデンタータス(Encephalartos paucidentatus)であった。また本園の6号温室ではトックリヤシが天井につかえ、今後毎年切り倒さなければならなくなるのを回避できない状態になっている。そして既に昨年1株切り倒してその部分にトックリヤシの鉢物が置いてあった。そこで昨年からこの跡地に分園の巨大化したソテツを順次移動しようと計画したのである。言うのは簡単だが、ソテツの重さを知る私としては、なかなか行動に移す自信がなかった。どう考えてもこの幹の大きさでは200kgは下らないからだ。広島での所用を済ませて落ちついた先週の水曜日、休みの人割を見たら、分園も本園も休みが少なく、最低でも6人の人手が確保出来るのを知った私は、これぞ千載一遇のチャンスと思い、移植を決意した。いずれにしても新葉の展開する6月前、しかも暇な連休前に片付けるのが大前提だったので、まさに絶好のタイミングだったのだ。そこで朝一から私一人で、周囲の株の葉を縛り、移植予定の株の葉を整理して、掘り起こしにかかったのである。ここの土は45年間堆肥も肥料も入れていないので、乾いているしサラサラで掘るのはすごく楽だ。周囲の株の根も少ないし、丁寧に掘り進めて太い根を傷つけないようにした準備をした。そして10時半に全員集合し、搬送に取りかかった。私も最初はロープをかけて4点で担ぐことを考えていたが、300kgもあるワニを運ぶ場合、ブルーシートに乗せて6人で運ぶ事を思い出し、結局シートを使った。確かにこの方が我々は馴れているし、怪我の心配もないからだ。最初は小さい株から取りかかったのだが、直径5mmの根が1本残っていても持ち上がらないので手間取ったが、とにかく温室外に出し、全員(7人いたかな)で軽トラに積み込み、本園8号上の駐車場に降ろして来た。その間に2株目を掘っていて貰い、午前中に掘り終え、軽トラに積んだ所で昼休み。昼から今度は6名で、8号裏駐車場から6号の現場まで、スロープと階段を台車を使いながら、1段ずつかけ声をかけながら降ろし、現場に到着。最後の仕上げは、脆い太根を折らないように穴に収める事だが、6人がかりで何とか立て、無事移植は完了した。全員での実働は1時間程度だろうが、終わって兎に角ほっとした。2株を搬出した跡地には長年大鉢で維持していたナターレンシス(E.natalensis)とパウシデンタータス(E.paucidentatus)の30kgほどの株を植え込んで、何事もなかったような姿にもどして作業は終了。これらは南アフリカ原産のオニソテツ属植物でザミア科に属する。ちなみに、この200kgのパウシデンタータス、今だに開花して居らず、この大きさでもまだ幼苗というか未熟株ということだ。現地では一体どれ程巨大になるのかと調べたら実際は6m程で、決して巨大種ではないようだ。その前日、広島から帰った翌日には、売店前温室で根を乾かしていた金鯱(Echinocactus grusonii)を植え込んだ。一人で何とかなるかと思ったが、結局駄目で1人応援を頼み、金鯱を立てて、これも無事終了。これで、この温室のサボテン、多肉類は全て植え替え、手入れが終わり、万々歳。当分は楽が出来るという事だ。画像は1枚目が植え込んだ大株2つ、2枚目が跡地に補植した2株、無事植え替えの終わった金鯱と柱サボテンなど。最後は今が満開のドリアンテス・パルメリー(Doryanthes palmeri)で、別角度から見たらとても奇麗だったので皆様に紹介する。オーストラリア原産でドリアンテス科の多肉植物。
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像

"懸案の大仕事完了" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント